＜2023年7月のひとりごと＞

私短期間に大きな飛躍を可能にする特殊な練習がある。
７月２日からスタートする六甲山練習会である。

実業団時代にこのコースを見つけ、もう４０年近く続けてきたことになる。
このコースを足掛かりにマラソンで大きな変身を遂げた選手を多く見てきたことが
そうさせている。

実業団選手では、２００４年の東京マラソンに一般参加で出場、２°０８′３６″
の自己ベストで２位に入った男子選手。
この選手は４年後北京五輪のマラソン日本代表にまで上り詰めた。

女子では２０１２年の北海道マラソンで２°３９′０７″で優勝した選手。
この選手は翌年の同じ北海道で２°３７′５６″まで記録を短縮している。

この他にも六甲山で練習を積んでマラソンで変身を遂げた選手は数えきれない。

　起伏が激しく故障と紙一重の危険なコースである。
しかし、このコースを無難に走っていては成果は望めない。
急な下りも、激しい上りも、心を込めて走らなくては本当の力は身に付かないだろう。

今まで成功を収めた選手はそういう心意気を持って六甲と向かい合ったように思う。
秋から始まるマラソンで大きな変身をみせる選手が多数出ることを祈るばかりである。

以上